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ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)

「ある小さなスズメの記録」クレア・キップス著 梨木香歩訳

第二次世界大戦下のイギリス。
夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。
愛情深く育てられた雀のクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々の希望の灯となっていく―。
特異な才能を開花させたクラレンスとキップス夫人が共に暮らした12年間の実録。
世界的大ベストセラーの名作。
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読むきっかけとなったのは、私のお気に入りのブログ主さんが記事にしておられたからなのですが、とても感動的な本でした。
小さな身体に宿る命がもつ、尊さ、気高さ、こんなに小さな生き物にまで神は生きる喜びや幸福感、生きたいという気持ちを植えられたのか、ということに胸がふるえました。
晩年のクラレンスの生きることへの姿勢は、老いゆく命をもった人間であり、ある程度年を重ねた者にとっては考えさせられるものがあります。
私もこのスズメのように生きられないものか、と素直に思うのです。

「スズメは二羽一銭で売っている。しかしそういうスズメの一羽ですら、主の許しなしでは地に落ちることもかなわない」
聖書のこの言葉をまるで意志を持って眺めているような、クラレンスの写真が愛おしい。

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