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小難しい純文学をどうすれば読む気になれるか。
それは、文章の中に萌えを見つけることだ!
というわけで、川端康成を読んでみることにする。


古都 (新潮文庫)古都 (新潮文庫)
(1968/08)
川端 康成

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川端康成は京都が好きなのね。美しい京都情緒あふれる作品。胸を張って大好きだといえる一冊。
祇園祭の夜、自分とそっくりの娘に出会う千重子。生き別れの双子の妹の存在を知る。
京都の年中行事を絡めながら進む、双子の姉妹の物語。
お互いに惹かれつつも交わらない運命を生きるというもどかしさ。
個人的に、千重子の幼なじみの真一の京都弁萌え。
「千重子さんがいややったら、べつに入って、お庭の中の花の下で会えばいい。ひとりでいくら見ていたかて、見あきるという花やないもの」
男子高校生のセリフではないw
千重子の返事。
「そんなら、おひとりでお花を見といやしたら、よろしおすやんか」
ツンデレ。…というのは冗談ですが。
<真一の低い笑いはきれいである。>とか、<長いまつげが合わさって、少年のようである>とか。
私の中で、なぜか「のだめ」の千秋センパイのビジュアルが脳内変換されてました。

眠れる美女 (新潮文庫)眠れる美女 (新潮文庫)
(1967/11)
川端 康成

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舞台は、薬で眠らされた美少女たちと一夜を過ごすことができるいかがわしい宿(老人に限る)
どう見ても変態エロ小説。描写がいちいちエロい。これを美しいと捉えられるかどうか。
とりあえず、R-15くらいに指定した方がいいんじゃなかろうか…、と心配になる。
「片腕」は、いきなり「「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。そして右腕を肩からはずすと、それを左手に持って私の膝(ひざ)においた。」という異様な始まり方。
これは幻想的な雰囲気の方が強くて、こっちの方がおもしろかった。


虹いくたび (新潮文庫)虹いくたび (新潮文庫)
(1963/07)
川端 康成

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それぞれ違う母を持つ3人の娘。…川端作品って、女主人公が結構多いよな。

一番上の百子の性癖。年下の美少年好き。学生時代には同性愛。
竹宮少年と熱海旅行。京都旅行。文面から察するに、この少年は12、3歳?

竹宮少年語録。
「お姉さま、僕を捨てるんでしょう」
「僕は東山なんか見なかった。お姉さまばかり見てました」
「僕は真剣なんだ。お姉さまをうしろから見てると、いても立ってもいられないんですよ」
「涼しいようにきれいだ。僕はお姉さまの耳のうしろを見ると、お姉さまの心がわかっちゃうんだ。ふっくらと澄んで白いのよ」
「僕ね、さっきお湯の中で、発見したの。お姉さまの肩の線ね、首から腕の付け根へ来る線ね、それこそほのぼのとゆるい弓形をえがいて、なんとも言えないんだ」

…マ セ ガ キ。
言ってることが異様で不思議で、現実感のない存在のように思えた。
百子と竹宮少年の病的で歪んだ関係性が一番印象に残ったかな。
変態の片鱗がそこかしこに感じられる作品。

ふぅ、疲れた。もっと明るい話が読みたいな。
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